ポエム
[TOP]
アナーキー・レイジ・ボーイ
スクロールするタイムライン、無感情なニュースが
今日の物価上昇と、明日の未来を殺す
バイト先の店長は、いつも同じ顔で
「お前たちには夢があるから、いいよな」と笑う

ハイエンドなブランドは、手の届かない幻想
ローンを組んだギター、分割払い、もう飽きた
バンドマンだなんて、笑われるから声に出せない
それでも俺は、ステージに立つ妄想を捨てられない

アナーキー・レイジ・ボーイ、東京の片隅で叫んでる
この怒りは、誰にも届かない
アナーキー・レイジ・ボーイ、未来を燃やして笑ってる
生きる意味を、俺たちは探してる

コンビニで買った缶チューハイ、三本目の夜
誰かの成功物語が、スマホの画面で光る
金もコネも才能もねぇ、でもこの衝動だけはホンモノだ
メイクで隠したこの顔に、一つだけ確かなもんがある

ハイエンドなブランドは、手の届かない幻想
ローンを組んだギター、分割払い、もう飽きた
バンドマンだなんて、笑われるから声に出せない
それでも俺は、ステージに立つ妄想を捨てられない

アナーキー・レイジ・ボーイ、東京の片隅で叫んでる
この怒りは、誰にも届かない
アナーキー・レイジ・ボーイ、未来を燃やして笑ってる
生きる意味を、俺たちは探してる

メイクを落としたら、また平凡な俺に戻る
明日もまた、満員電車に揺られて
ただ、この胸の痛みだけは、誰も奪えない
それが、俺の最後のプライドだ
25/09/13 19:57更新 / 仁志

■作者メッセージ
フィクションです。笑

TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c