ポエム
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Bay-Side Lullaby
月が滲むアスファルトの上
滑り出すスチールボディ
サイドミラーに映る光は
孤独を追い越してく

煙草の先から立ち上る煙
窓を少し開けて
風と混ざる
このままどこまでも行ける気がした
君がいたあの頃のように

港へ続くカーブを抜け
海を渡る真紅の橋
くちづけを交わした
君の体温を思い出す
もう二度と触れることはない
ただ、この夜だけが証

真夜中のハイウェイ
流れる景色は
昔のままなのに
助手席には誰もいない

甘く、少し苦い
君の匂いが
まだこの車に残っている
どうして、君はいないんだ?

港へ続くカーブを抜け
海を渡る真紅の橋
くちづけを交わした
君の体温を思い出す
もう二度と触れることはない
ただ、この夜だけが証
25/08/30 08:51更新 / 仁志

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