ポエム
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『Hourglass』- Refined -
カフェの窓から射し込む 午後の光
ガラスのテーブルに 映る影は二つ
笑みを浮かべる 口元と
絡み合う指先の ぎこちなさ

時を刻むのは 彼の腕の腕時計
チクタクと響く 秒針の音が
この関係の賞味期限を
淡々と 告げている

おもちゃの指輪 煌めくショーケース
偽りの愛を 演じ続けていた
それでも 心は渇いていく
砂時計の砂が 落ちていくように

ねぇ このまま どこまで行けば
本物の愛に 辿り着くの
君はただ 俯いて
冷めきったコーヒー 飲み干すだけ
テーブルに残った 指輪の跡が
虚しさだけを 語っていた
25/08/20 07:25更新 / 仁志

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