ミラーボールが回るだけの部屋
グラスの氷が
語るだけの夜
指先でなぞった 誰かの幻

今さら知るには
遅すぎた温もり


カウンターの片隅で
膝を抱える
琥珀色の景色に 記憶を浮かべて
こぼれ落ちる雫
誰にも気づかれない
ただの雨粒だと 誰もが思うだろう


この胸の傷痕は 消えはしない
それでも 生きていく
理由を探してる

最後のダンスをしよう
月の上で

この重たい運命と
独りきりで

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