ポエム
[TOP]
hannah
山の中腹に霞んだ白色の隙間たち
芽吹く命の小さな合図
泡のように集まる薄色の花びら
日差しに瞳孔を細くする猫
青空に裂け目を残す飛行機雲
とある嬉しい二文字たち

また巡る季節
みな一様にして首を擡げ
歩き出す

春の恵みを受けて
花の儚さを懐かしみ
新たな道へ
どこまでも

繰り返して春
でも
同じ花に巡り会うことは
きっとない
23/03/30 21:07更新 / ころりな



談話室



■作者メッセージ
タイトルはの読み方は「ハナ」 ヘブライ語で恵みや恩恵の意味。前から読んでも後ろから読んでも同じ読み方。始まりも終わりも同じものなら円を描くように繰り返すことになる。季節が何度も巡り、何度も同じ春が来ても、私たちはそのたびに喜んで楽しんで、これからと今までのことに思いを馳せる。
春は好き
何か始まる気がするから
春は寂しい
何か始まるということは何かが終わるということだから

待ち遠しいし離れ難い
特別な季節だと思う

桜のことを花って表現するくらいだから昔の人にとって桜もかなり特別なのかなぁと思う

TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c