ポエム
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虫メガネ先生
自分の好きなことを
自分の好きなように
自分がやりたいことを
自分がやりたいように

アメリカにだって
規則はあるが
「ここは自由の国」
とアメリカ人は胸を張る

詩の世界にも
決まりはあるのだろうが
「あなたの自由に書きなさい」
と詩の師匠は笑顔で言う

「たとえ読み手に
すべてが伝わらなくても
あなたの詩で何か感じた人が
1人でもいたら…

それは良い詩の証」

「伝わるのは詩じゃないくて熱量なの
あなたの思いが強ければ強いほど
その熱の光に吸い込まれていく
その熱の温かさに吸い込まれていく」

「誰か1人のために詩を書きなさい」
「読む人すべてなんて欲張り」
「1点に集中した虫メガネ越しの日光は
紙を燃やし尽くす火にまでなるの」
「その炎に人は惹かれるの」

「そこらじゅうにあるものに虫メガネを当てて炎を燃やすの
目に見えるもの、人のこと、自分のこと、好きなもののこと
何でも良いの。よく見て、よく見えるように、虫メガネを当てる
その世界をあなたの言葉で表すの」

「それが詩だと、私は思うの」
20/09/21 00:48更新 / おまわりさん



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