「空気みたいな存在」に
愛情なんてない
空気を愛おしいと思うのは
山か宇宙くらいなもん

じゃあ
何なのか？
答えを「王様の耳は…」
と同じく穴の中に

相手が誰だって
関係なんかあるもんか
思った通りの言葉を
ぶつけてほしい人は
いない

愚痴って
諦めて
悟って
酔って
寝る

写真撮影の顔で朝の挨拶
背伸びし過ぎて
ふくらはぎが筋肉痛

クレーマーの顔で朝の檄
張り詰めない空気に
筋肉痛なんてご無沙汰

変わったんじゃない
それが真の姿
ラスボスは常に仮の姿
そう易々と見抜けない

かすがいが取れたら
離れてしまうのは
よくわかる

でも
山の空気がうまいのも
宇宙の酸素がありがたいのも
愛おしさはそこに無いよな

それに
亡くなっても
生きていけないわけじゃない

だから
「空気みたいな存在」
では無い

ただ別の何かなだけ

わかるのは遠い未来の話