うたかたの王
膝を土につけ
親人中指で三角を突き刺し
土踏まずを浮かし
隣の芝生の青さを確認
8分音符の笛音に
膝を伸ばし
土を摩擦して推進する
空気が耳にうるさい
土の摩擦音も微かに
隣の土と空気は
聞こえてこない
はみ出さないように
真っ直ぐ蛇行しながら
標的が少しずつ
輪郭を鮮明に
上下にブレながら
目に飛んでくる
振り向くなんて
無駄遣いはしたくないけど
後頭部の脳がセンサーを出す
飛び込んで来た標的は
白く長い紐
今度は自分が飛び込む
胸に標的が乗っかり
特権階級を浸る
隣の芝生の色を憂いた事が
余計に恍惚させる
絶望と無念と敗北の視線が
刺さる度に
支配感で満喫
帰宅後夕飯時に
自画自賛自慢タイムが
ヨーイドン
親人中指で三角を突き刺し
土踏まずを浮かし
隣の芝生の青さを確認
8分音符の笛音に
膝を伸ばし
土を摩擦して推進する
空気が耳にうるさい
土の摩擦音も微かに
隣の土と空気は
聞こえてこない
はみ出さないように
真っ直ぐ蛇行しながら
標的が少しずつ
輪郭を鮮明に
上下にブレながら
目に飛んでくる
振り向くなんて
無駄遣いはしたくないけど
後頭部の脳がセンサーを出す
飛び込んで来た標的は
白く長い紐
今度は自分が飛び込む
胸に標的が乗っかり
特権階級を浸る
隣の芝生の色を憂いた事が
余計に恍惚させる
絶望と無念と敗北の視線が
刺さる度に
支配感で満喫
帰宅後夕飯時に
自画自賛自慢タイムが
ヨーイドン