うとうとしてはいけない時には
ついつい出来るのに

うとうとしたい時には
なぜか出来ない

電気を消して
まぶたの裏へ

その分
聴力が冴えて
空気清浄機のお節介すぎる
微調整の音

それを消しても
時計の針の無限音

それを黙らせる
たまに来る
夜中の無責任なタイヤ音

自分の鼓動まで聞こえてきたら
それはもう
厄介な合図

余計な事を
連想ゲームで
繋げに繋げて
大きくため息

目を開けて
もう一度閉じても
開けている方が
楽

ブルーライトも
暗い中の読書も
NG

ただボケーっと
なんて出来ないし
したくない

グズって寝てくれない
赤ちゃん以下

もぞもぞと寝返っても
枕の高さを変えても
寝られないもんは
寝られない

翌日の事なんか無視して
起きてはしゃぐ勇気もないので

ただひたすらに
もぞもぞとするだけ

落ち着きのない
怯えた
草食動物のように