欠けた真円
静かに
すこしだけ僕を促すように
水が教えていきましたとさ
わたしにはね
力がいるのだわ
わたしは大嫌いなのだわ
はじめて知ったとき
怖くてこわくて遮断しました
悪は幻なのでしょうか
うれしいと思うときこそわたしは
憎くて死にそうなのだわ
背中越しに瞳をみつめて
すこしだけ笑いました
白い風景
盗んだ黄色
なんにもないのは実は
それをだれかが持っているから、
なのです
うずくまっていたのが哀しみであったり
倒れかけていた輝石であったり
決して僕は許しま、
せん
神秘的なイメージが
相変わらず漂っていますが
それは奴の仕業です
届けと願ったのは
わたしでもありません
唄をきいたら
なにか変わるかなと思ったりして
情けなく笑いますか
そんなわたしのほうが
大嫌いではないのですよ
風を相手に
すこしふざけてみるのも
気に留めてくれるかもしれませんね
もうどうでもいいかしら
あまりいいたくなんてないのよ
どうしてわたしは泣いたのかしら