おとな少女
小さな部屋に一人
天井を見上げるのはおとなの少女
あたしは優しい
とてもえらい
だから
真っ暗な部屋で嗚咽を殺して
静かに叫ぶ
誰にもいえない感情が
頬をつたってロングヘアを濡らす
どんどん髪が濡れていく
それでもあたしは声を出さない
あたしは普通の少女じゃない
あたしは少女じゃいられない
少女のあたしを
誰が愛してくれるのか
そんなことを思っているうちに
声を出せないおとなになった
天井を見上げるのはおとなの少女
あたしは優しい
とてもえらい
だから
真っ暗な部屋で嗚咽を殺して
静かに叫ぶ
誰にもいえない感情が
頬をつたってロングヘアを濡らす
どんどん髪が濡れていく
それでもあたしは声を出さない
あたしは普通の少女じゃない
あたしは少女じゃいられない
少女のあたしを
誰が愛してくれるのか
そんなことを思っているうちに
声を出せないおとなになった