ポエム
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三日月を撫でるように(リライト)
深い夜に浸かっていた
暗い水底の方へ吸い込まれるように
沈んでいく

あたしだけが沈んでいく
浮いている誰かの足を掴もうとして
蹴り落とされた
みんなはどんどん小さくなる
三日月はどんどん大きくなる

三日月を撫でるように
夜空を泳ぐ
真っ暗闇に閉じ込められて
ただ呼吸が止まるまでの時間を遊泳している
もう死ぬことは怖くない

三日月を撫でるように
ゆっくりと1回転・・・・・rit.
朦朧とした意識のまま三日月の縁を自転公転
回る、回る、回る、回る
もう止まらない

渦巻く夜空は
スローモーション映像みたいだ
きっといつか消えていくのだろう

三日月を撫でるように
星は流れていった
22/01/10 20:53更新 / ともろう



談話室



■作者メッセージ
2021.8.13

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