ポエム
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夜空の水屑
美しくなりたい
正しくありたい
だからあの子は自滅した

例えばそれは
原石が隠れているのかと思い
砂の塊を磨くけれども石はなく
すべてが崩れてしまうように

本当の自分が隠れているのだと
当然のことのように信じていたので
汚いものを削ろうとしたけれども
あの子は崩れて粉々になってしまった

粉々のあの子をすくって窓の外に捨てたら
冷たい風にさらわれて消えた



その夜、空にはたくさん砂の粒が浮かんでいたが
朝日がすべてを拭ってしまってもう見つからない
20/09/15 18:41更新 / ともろう



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