はろー　はろー
こんにちは。私の生きる世界さん
椿の花弁が　ふわさらら
真っ赤な薔薇も　ふわさらら

こんにちは。初めまして
私は君のお姉さん
泣かないで　泣かないで
愛おしく　狂おしく

君の涙は　綺麗なんだ

汚れてしまった涙が見えた
君のお母さんの涙だよ
こんにちは。赤ん坊
君は汚れないように

君の涙は　美しかった

その小さなお手ては
私のたった一本の指をくるんだ
こんにちは。こんにちは。
と、話しかけるように　優しく

汚濁の悲愴は
常に人と共に
愛人の如く
纏わりついて　人を汚す…

嗚呼。君のもとに
汚濁の呪縛が纏わりつかんことを
その綺麗な涙を
ずっと私の見せてくれ給え

流行りの映画のように

君に聴こう

汚れていない

美しい

君の名前は何だい

僕かい

僕は

■作者メッセージ
大人の都合で大好きだった私の従姉妹と縁を切ることになってしまいました。
所詮、離婚というやつです。
それをめぐっては、私の父と父の妹は争い、金の問題へと発展していきました
その汚い言い争いを見ていた私の従姉妹の顔には
諦めの色と、分からない恐怖が混ざった見ていられないほど可哀想な表情をしておりました。
本当に、いい事なのでしょうか
愛しいはずの娘や、妹の事をほっぽいてまで、何か争うべきなのでしょうか
そんな悲しいことをするのだったら、軽い気持ちで子を生まないでほしい。
まだ３にも満たない子供がそんな大人の汚濁に巻き込まれるなんて
どうかしている