丘から何が見えると言うのだね
何か見えると言うのかね
僕には何も見えないよ
君が微笑むほどのものは何もね

大丈夫かい
大丈夫かい私よ
そんなに何を泣いているのだい
どうしてそんなに苦しんでいるのだね

月光の答えを待ち望む
愚行　愚考　愚問
朦朧に散れ
死の前に消えちまいな

光なんぞ見ては駄目
暗い暗い「暗夜行路」を
歩け　歩け
わあ。汚れのない地獄から逃げられた

■作者メッセージ
暗夜行路はとても素敵な響き
暗い道を歩いていることを愚弄されても
自分の道を歩むことを
正しいことは自分の秤で決めるべきです