百日紅
ある晴れた夏の日に
とても美しい夢を見た
とても美しい夢なのに
何故だがとても悲しくて
愛嬌を振りまくように咲き誇る目の前の花は
可愛くて話し上手だった君にそっくりで
ただ美しい桃色を誇らしげに広げるさまが
褒められて図に乗った君にそっくりで
そっくりで、悲しくなった
謝罪の言葉さえ僕はもう伝えられないのに
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
随分と懐かしい夢を見た気がして
涙で滲んだ目を開けた
目の前に、少し心配そうな君がいた
君の前には、
何百年も昔に『百日後にまた会おう』
と言った僕がいた
『遅くなってごめん』
やっと口に出来た謝罪の言葉に
君は少し不思議そうな顔をすると、
『特別に許したげるよ』って
楽しそうに笑った
とても美しい夢を見た
とても美しい夢なのに
何故だがとても悲しくて
愛嬌を振りまくように咲き誇る目の前の花は
可愛くて話し上手だった君にそっくりで
ただ美しい桃色を誇らしげに広げるさまが
褒められて図に乗った君にそっくりで
そっくりで、悲しくなった
謝罪の言葉さえ僕はもう伝えられないのに
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随分と懐かしい夢を見た気がして
涙で滲んだ目を開けた
目の前に、少し心配そうな君がいた
君の前には、
何百年も昔に『百日後にまた会おう』
と言った僕がいた
『遅くなってごめん』
やっと口に出来た謝罪の言葉に
君は少し不思議そうな顔をすると、
『特別に許したげるよ』って
楽しそうに笑った