死
死に憧れを抱いたのはいつだっただろうか
昔飼った猫
室内に迷い込んだ虫
天井裏の鼠
水を離れた貝
平凡歩んできた人生はまだ短くて
人が死ぬところなど見たこともないけれど
それでも、
死にゆく彼等の美しさには強く惹かれた
余りにも死への恐怖が起こりえないことに
己の異常を自覚しつつも
あの美しい
永遠にして一瞬の時が
どうかはやく来てほしいと
願うことを、辞められずにいる
生を願う全ての者達の
代用品として死んでしまいたいと願うのは、
偽善であろうか
昔飼った猫
室内に迷い込んだ虫
天井裏の鼠
水を離れた貝
平凡歩んできた人生はまだ短くて
人が死ぬところなど見たこともないけれど
それでも、
死にゆく彼等の美しさには強く惹かれた
余りにも死への恐怖が起こりえないことに
己の異常を自覚しつつも
あの美しい
永遠にして一瞬の時が
どうかはやく来てほしいと
願うことを、辞められずにいる
生を願う全ての者達の
代用品として死んでしまいたいと願うのは、
偽善であろうか